[嗚呼素晴らしき甘味哉]
アグネスタキオン

連続イベント

考察・科学者はお世話を望むのか

結論・タキオン、甘味を語る

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ストレートな紅茶
  • スピード +40
  • パワー -15
  • +5
渋い日本茶
  • スピード -15
  • パワー +40
  • +5
あえてクリームたっぷりソーダ
  • 体力 +10

ランダムイベント

要検証・睡眠時間と作業能率

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パワフルなんだな
  • パワー +5
  • 賢さ +5
  • +5
難しい論文に取り組んでるんだな
  • 賢さ +10
  • +5

要検証・他者の介在による偶発性

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走法
判断力
  • 賢さ +10
  • +5

エピソード

[嗚呼素晴らしき甘味哉]
――たとえば入学したての頃の話だけど、
アグネスタキオンさんときたら、
それはもうすさまじい注目の的だった。
うっかり同じクラスだったせいで、
不躾ともいえる目線が彼女に向かって
降り注いでいたのを、よく覚えている。

最初の要因はもちろん、血筋のよさだ。
こういう学園だから、いわゆる良家のお嬢様
というのはそれなりにたくさんいるけれど、
祖母がオークスウマ娘で、母親に至っては
無敗の桜花賞ウマ娘だなんて、
さすがに注目を集めるには十分だったから。

……で、そうやって彼女を中心にぐぐっと
集まったベクトルは、すぐさま反転した。
奇矯な言動、怪しい実験活動、
それでも発揮される才能のきらめき……
まあ、こうして挙げていけば、
避けられる理由としては十二分にも思う。

「クックック……なかなか愉快な論文が
出てきたじゃあないか、えぇ?
ウマ娘の筋収縮とエネルギーに関する
新説……このアイディアは次の実験に
活かせそうだ! ……なんてねぇ!」

今日もまた、賑わうカフェテリアの一角では
彼女を中心とした空席の輪ができている。
輪というか、結界?
うず高く積み上げられた異様な量の砂糖が、
もしかしたらバリアでも張っているのかも。
私のような、ごくごく普通の生徒では
到底突破できない、そんなバリア。

「タキオンさん。
……食べ物で遊ぶのは、やめたほうが」

「おっとカフェ! しかしそれは食べ物を
食べ物扱いしないがゆえに言われることでは
ないのかい? 私はここにある全て、そう
全てをこれより紅茶に投入する用意がある!
つまり全部食べるので問題ないという――」

「ことでは、ありません」

そんなバリア――を、突破できる子が、
今ではそれなりにたくさんいる、らしい。

空席だらけのタキオンさんの向かいに、
ため息交じりのカフェさんが腰を下ろす。
その拍子に、積みあがった砂糖がひとつ、
コロンと落っこちるのが見えた。
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