[瞬光]
カルストンライトオ

イベント

riceshower
調査中のイベントだよ

エピソード

[瞬光]
「最高速で走ります。以上」

簡潔に、淡々と。
彼女はレース前インタビューに応じていた。

『アイビスサマーダッシュ』
新潟で行われる、国内唯一の直線重賞。
距離1000mのスピードレースだ。
私はレース新聞を畳み、
スタンド最前列でスタートを待った。

やがて――
ファンファーレが響き、ゲートが開かれる。
ウマ娘たちが、一斉に飛び出した!

外枠から好ダッシュを見せたのは
カルストンライトオ。
外ラチスレスレに身を寄せ、爆走――!

「ォオオオッ!!」

スタンドにまで伝わってきた、熱い気迫。
直感する――今日は何かが起こる。
フェンスを握る指に力が籠もった。

風と共に咆哮と共に、駆け抜けてくる。
その距離、フェンス際から僅か数m――
恐ろしいほどの速度で、
漆黒の長髪が、眼前を、駆け抜け、

「ォォォオオオオオオオオオッ!!」

そこには――眩い、一条の光があった。

――――

「そしてタイムをご注目ください!
タイム、1000m、53秒7!
レコードの赤い文字が上がりました!」

――これは、以降破られることのない
コースレコードであり、この一戦は
後に彼女の代名詞とまでなるものであった。

と、いうことなど、
当時の私は知る由もなかった。

ただ、息をするのも忘れていた。
私は、光を見ていた。
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