「いらっしゃいませ！
お客様、席へご案内いたします！」

「うんうん、お願いねビコーちゃん♪」

「あーっ、ボノ！　練習なんだから、
お客さんみたいに頼むぞ！
じゃあ、こっちにどーぞ！」

「アッサムティーだ！　……じゃなくて、
アッサムティーでございます。
豊かなコクがスイーツの甘さを引き立てます
ので、こちら、と、一緒に……！」

「だ、大丈夫～！？　そんなにたくさんの
スイーツ、両手で持たないと危ないよ？」

「こ、困難に立ち向かうのがヒーローだ！
ライアン先輩やアイネス先輩みたいに
アタシだって堂々とやってみせる！」

（それで――正義の味方みたいな、
みんなが頼れるアタシになるんだ！）

「～～っ！　お待たせしました！
アルティメット・エクストリーム・ペガサス
スイーツパラダイスになります！！」

「わあっ、ひとつも崩れてない！
すごいねすごいねっ、こんなにいっぱい
運べちゃうんだもん！
ヒーローみたいでカッコいいよ～！」

「そ、そうか？　……へへ♪
――では、お客様。
ごゆっくりお楽しみください！」