目をそむけたくなる過去があった。
何度挑んでも敵わない相手がいた。
……何度も味わった辛酸は忘れない。

だけど、下を向くのはおしまい。
振り返って立ち止まることもしないわ。

頭に戴くはイキシアの花。
背筋を伸ばして、顎を引いて。
迷いはいらないわ。
ただ、前を見据えるの。

恐れず、倦まず、誰よりも気高く。
この世に咲き誇るのは私。
誓ったの、女神【ミューズ】の名のもとに。

「もう、誰にも負けないわ。
貴方にも、自分にも……！」

女王は、私よ。