ウマ娘が日頃の感謝の気持ちを伝える
『春のファン大感謝祭』。
今年は『ハチャメチャGP』という
複合競技大会が行われることになった。

ある時は、バスケットボールを手に
ゴールを競い合い――

「よおぉーし！
このままシュート――って、
スティルさん！？　いつからそこに！？」

「ふふ……ずっと。
最初から、マークしておりました」

ある時は、ドッジボールで
手に汗握る攻防を繰り広げ――

「いくわよ、スペちゃん。
私のボール……止めてみて！」

「は、速い！！？
ぐぅ～～～……ふぅ！！
よーし、お返しですよスズカさん！！」

ある時は、大食い大会で己の
胃袋の限界に挑み――

「はむはむはっ！　次！
はむはむはむはむっ！　次！
どんどんお願いします！」

「ひとくちが大きすぎない！？
ボクもボクも！　早く次持ってきて～！！」

そして、ある時は
障害物レースの試練を乗り越え――

「障害物レースでも、
先頭の景色は譲らない……！」

「ああ、ああ、スズカさん……
なんて速さなのでしょう。
このような走りを見せられたら、私――」

「歪ませたく、なってしまいます……！」

「あははっ、そうこなくっちゃ！
ボクも本気でいくよ！
ハチャメチャGP、勝つのは――」

『ボクだ！！
　私です！！
　私よ！！
　ワタシ……！！』