[一杯のノスタルジア]
駿川たづな

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牛乳ときどきリンゴ

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スーツとスティックと汗

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驚異の逃げ脚?

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明日なんて知らない!

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キネマの思ひ出

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『200億の女~キケンな専業主婦~』
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『白球ひと筋、空へ――熱血野球部物語!』
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机を寄せて、持ちよって

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ため息と絆創膏

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ひとりぼっちの、その先で

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いつでも、毎秒、その時だ

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トレーニング後
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エンディング
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たづなとの絆・憧れを託して

クラシック・年始
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情熱のふたり

デート開始
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選んだ生き方

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書類作成、お手伝いしますよ
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理事長室までひとっ走りしますよ!
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理事長秘書のたづなさん

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おはようございます、たづなさん

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深夜のファミレス、あとラーメン

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たづなとの絆・乾杯は勝利の美酒へ

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舞台袖の応援歌

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ほんの一時、息をついて

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期待していますね♪

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エピソード

[一杯のノスタルジア]
――飯時の顔ってのは、人生を映す鏡だ。
長年この商売をやってると、そんな事を
思うようになる。

「大将、タンメンおかわりいいですか?
……あとビール、グラスで!」

芸能関係の仕事だとか言ってた嬢ちゃん、
毎日充実して仕方ないって感じだな。
表情や食べっぷりを見ればわかる。

「もう2杯目……!
タンメン、お好きなんですね、ハローさん」

「あはは……もちろん好きなんですけど、
食事が不規則で、その補填といいますか……
これならビタミンも繊維質も摂れますし!

……あ、大将! 味玉もトッピングで!
ふふ、これでタンパク質もOKってことで♪

たづなさんは……ザ・王道って感じですね。
追加トッピングなしの醤油ラーメン」

「ふふ。昔ながらの醤油ラーメンって、
なんだか安心するんで、つい。

学生時代、近くの並木通りにあったお店に
通っていて……。
見た目に飾り気こそありませんでしたが、
飽きの来ない、素朴で真っ直ぐな醤油味の
ラーメンが看板メニューで」

「へえ~!
学生時代のたづなさんの放課後ライフは、
ラーメン店にあったんですね……!」

「最初はいわゆる、
がんばった自分へのご褒美……
みたいなつもりで食べに入ったんです。

そうしたらお店の方が、
『何かいい事あったのかい?』って。
話をしたら笑って大盛りにしてくださって。
気づけば……ふふ、常連になっていました」

「わぁ!
いいですねえ、そういうお店!」

「ええ。がんばりが実った時にも。
大きな事にチャレンジする前にも。
話を聞いて、背中を押してくれて。

とても――辛い事があった後にも。
お店の方や、仲良くなった常連さんたちで、
優しく話を聞いてくださって。

惜しまれながらお店を閉めるまで、
たくさん、たくさん通いました。

……あら? ハローさん?」

「ぐすっ……! す、すみません……
私、そういう話……弱くて~~~……!!」

「あ、あはは……。

……だから、でしょうか。
あの頃食べたような醬油ラーメンを見ると、
つい頼んじゃうんですよね。

函館や札幌へ行った時でも、
塩や味噌じゃなく醤油味を食べたのは……
慣れ親しんだお店に近い味から、
元気をもらえる気がしたからなのかも」

そう、飯時の顔は人生の鏡。
その目……俺にゃよくわかる。
過ぎ去った青春に、
想いを馳せる一杯ってやつか。

……しかしなかなかツウだな嬢ちゃん、
かつての名店を知ってやがるとは……。

「それにしてもこのスープ、
とっても風味豊かで……いいですね!」

へっ。おうよ、ラーメンも時代とともに
進化する。
ウチのは王道、懐かしさだけじゃねえ。
研鑽を重ねて辿り着いた味……
果たして嬢ちゃんにわかるか――

「鶏に……帆立……昆布に……
あ、これ、どんこも入ってますね?
丹念に丹念に、時間をかけて。
互いが主張しすぎないように出汁をとって。
仕込みにかける大将の情熱……感服します」

そう言った嬢ちゃんの目がこちらを見る。
……へっ! こいつは驚きだ。
嬢ちゃん……タダモンじゃねえな。
その予想、パーフェクトだぜ……!
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